2017年8月20日日曜日

ビジネスパーソンにメントレが必要な理由~海外営業職編~

こんにちは。メンタルコーチの伴です!


今回の投稿では、ビジネスパーソンにおけるメンタルタフネスについて考えていきます。


私自身が7年間ロシアの石油・天然ガス業界向けに産業機械の営業をしていたこともあり、今回は数ある業種の中でも「海外営業職編」とさせていただきます。


自分が従事していた仕事の特徴をザクっと上げていきます。異なる職種の方でも、当てはまる部分は多々あるのかなと思います。


(1)日々の業務の蓄積が結果につながる(スポーツでは与えられた舞台での結果が全て)

(2)仕事の結果が出てくるのに時間が掛かる(スポーツではその場で結果が出る)

(3)やりたくてやっている仕事もあるが、“やらされて”やる仕事が多い

(4)思い通りにいかないことの連続

(5)上司や同僚、ビジネスパートナー、顧客との関係づくりが重要

(6)年間の半分を海外で過ごす。日本でのプライベートの時間は削られる

(7)出張では達成すべきミッションがある。大型契約の交渉となると、数週間缶詰めになることもざら

(8)海外だと平社員でも大手企業の社長レベルへ突然プレゼンする機会が与えられたりすることがある

(9)拘束時間が長い。疲弊した状態で帰宅し、家を出ることもしばしば


…これらを楽しめる人にとっては海外営業職はエキサイティングなお仕事です。


上述から考える成功に必要な心理的資産って何でしょうか(^^)?


メインなものとしては下記4つなんかが挙げられるのかなと思います。


1.やる気の向上と維持(上述(1)~(3)に付随するメンタルスキル)

多くの仕事で、日々の行動の蓄積が結果になるものがほとんどなんじゃないかと思います。その日々の行動を後押ししてくれるのがやる気です。

アメリカ海軍特殊部隊(NAVY Seals)は、訓練のコアとしてメンタルトレーニングを取り入れています。長期間にわたる、過酷な長時間の日々のトレーニングを行うために、やる気を高め維持するというのは必要不可欠なメンタルスキルです。

裏を返せば、やる気はコントロールできるということです。

何万もの研究がやる気の高め方を実証しています。皆さんに最も馴染みのある方法は、目標設定でしょう。


2.ストレスの捉え方と対処(上述(4)~(6)に付随するメンタルスキル)

ストレスと聞くと、マイナスのものと捉えられる方が多いと思います。しかし、ストレスは捉え方と使い方によっては、集中力を高めたり脳の情報処理能力を高めるなどの効果をもたらすことが研究でわかっています(Hancock & Weaver, 2005)。

そして、Hom & Arbuckle(1988)の仕事の成功の要因を調べた研究では、25%程度は知能、それ以外の75%は、周りのサポートとストレス要因を前向きに捉える力だと結論付けました。その%はさておき、思い通りにいかないことにも、前向きに捉えられるポジティブな脳があれば、毎朝起きるのが楽しみになりそうですね。

ストレスを抑制することはできません。でも、ストレスを味方につけることはできるのです。


3.プレッシャー環境下でのパフォーマンス促進(上述(7)、(8)に付随するメンタルスキル)

アスリートと比べると、一般的にはビジネスパーソンプレッシャー環境下でパフォーマンスを行う回数は少ないものと思います。それでも、人前のプレゼン等は緊張を感じたりします。その場合、練習通りにやればいいんだなんてアドバイスを送られたりしますが、それができれば、苦労しません。

アスリートにとっては、このスキルは最重要スキルと言っても過言ではないでしょう。どれだけ、追い込んでトレーニングを行っても、大会で結果を出せなければ評価されませんから。

Boutcher氏(2002)の研究で、プレッシャー環境下でいつも通りのパフォーマンスを出せていない要因の一つとして、自身のタスクに集中できていないことであると実証しました。

「次のショットうまくいくかな」
「このポイントは相手に取られたら痛い。ミスるな」
「このプレゼン失敗したらどうなるかな」


このような思いが出ているということは、タスクに集中できていないのです。意識は限られた資源、使うに値するものに使う能力が求められます。


4.心理的疲弊の効率的なリカバリースキル(上述(9)に付随するメンタルスキル)

体力的な疲労は感じやすく対策が取られていますが、心理的な疲労は無視されがちのように感じます。

脳を休ませてあげることで、やる気を取り戻したり集中力が増したり、仕事に対してワクワク感が戻ってくることがわかっています(Dosil, 2006)。


こういったところでしょうか。


ここでは必要なメンタルスキルについて書きました。


それらスキルを、実際にどのように習得するのかを研究し、教えてくれるのがメンタルコーチ、メンタルトレーナーです。


本来全く怪しいものではないんです。


このブログで少しでもメンタルトレーニングに興味が湧いていただければ幸いです!


ちなみに、8月27日(日)10-12時@蒲田(大田区産業プラザPiO)のセミナーでは、上述スキルのモチベーションとストレスについてご説明します(^^)/


まだ席はありますので、ご興味ある方は是非お越しください。


今回書くはずだったゴルファーにおけるメンタルタフネスはまた次回書きます。


それでは~
バンヒロ

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